京畿を吟味する|老街で一味違った鎮江に出会う

鎮江には、街のしわに隠れる一本の老街――京畿路がある。ここはかつて駅の移転に伴い、人の気配がなくなり寂れたところだ。

しかし、今ではさくさくの「焼餅」や手の込んだ「糖水」、そして創意溢れる流行店のおかげでかつての勢いを取り戻し、中国中央テレビに4回登場するほどになった。

この500メートルの老街は、いかにして静寂から再び目覚め、就任したての「街のランドマーク」になったのか。一緒に京畿路を歩いて、百年の老街に息づく新鮮な脈拍を感じてみよう。

東は伯先路・宝蓋路の交差点から西は牌湾の京畿路まで、この一帯はかつて鎮江から句容、茅山、南京へと通じる重要な要所だった。

1908年、鎮江駅が京畿路西側に完成すると、京畿路は鎮江の人々にとって大西路から駅へ向かうときに避けては通れない道となり、とても賑わった。

そんな京畿路の賑わいは駅の移転に伴い姿を消した。しかし現在、この老街は歴史の沈殿と青春の活力とともに人々の前に再びその姿を現したのだ。

通りの賑わいを支えるのは一枚の焼餅(シャオビン)だ。

京畿路バス停の向かいにある鈕記焼餅の店は、老街でいちばん早く目を覚ます風景のひとつだ。

まだ空気にわずかな寒さが残るころ、麦の良い香りが街角に広がる。店では3台の焼き窯がローテーションで熱い湯気を吐き出している。数十年の歴史ある技術は、この火のなかに隠されているのだ。

釜の内壁にタネを貼りつけて、油つやと焦げ目がつくまで焼く。取り出したばかりの焼餅は、さくさくとした皮が熱気に煽られて震え、一口齧るとぽろぽろとカスがこぼれ落ちる。塩の香りや甘くしっとりとした味わいにはパン種の柔らかな暖かみが包み込まれていて、ゆっくりと口のなかへと入っていく。

このさくさくとした食感には、昔ながらの鎮江の人々が長い間気にかけてきた市井の活気が隠されている。そして、この食感は京畿路でいちばん心を打つ味覚のシンボルにもなっているのだ。

張維鳳糕団糖水舗でぶつかりあうのは、おばあちゃんの技術と青年の創意工夫だ。

街角にある張維鳳糕団糖水舗には、世代を超えて愛されるスイーツが隠されている。おばあちゃんが伝える昔ながらの技術と、苦みのなかに甘さを感じるヨモギ団子のレシピが注意深く融合されている。

ここでは伝統と革新は対立するものではない。ともに生地へと揉みこまれ、優しく共生するものなのだ。

夜の帳が下りると、京畿路のプラタナスを灯篭と藤で編んだランプが照らす。京畿路の夜には昼の賑わいに劣らない、また違った味わいがある。

京畿路、この500mあまりの老街はまさにその独特の魅力で、伝承と革新についての生き生きとした物語を語っている。

 

この通りはたんなる変遷の歴史ではない。ひとつの街がどのように奮い立ち、新しく生まれ変わるかについて、完璧に示すものなのだ。さあ、早く京畿路に足を運んで歩いてみよう。ここの物語があなたの加筆を待っている。