泰州の秋の趣:パレットをひっくり返したような季節の盛宴

秋の風景は寂しいと詩人は言う。しかし、泰州の秋はそんな固定観念を果敢に否定する。ここの秋の色彩は春の単調な景色に決して引けを取らない。むしろ、そのパレットをひっくり返したような熱烈さと優しさ、鮮やかさ、優雅さが一体となって、見る者の心動かす絵巻物となる。絵画のような10月は、これから紹介する季節限定の美景を眺めに泰州へと足を運び、後味長い秋の趣をじっくり味わおう。

泰州の秋、それは一片の澄み切った青だ。顔を上げると、丹念に磨かれたサファイアのような混じりっけない空が広がっていて、天の果てを悠々と漂う綿のような白雲の間から差し込む陽光が、すべての疲れを優しく癒してくれる。その様子に人は思わず足を止め、その明るさと軽快さを心の奥にしまわずにはいられない。

泰州の秋、それは一片の熱烈な赤だ。秋の洗礼を経たフウの葉が公園で、あるいは道端で、はたまた庭先で、濃く強烈な赤へと次第に染まっていく。紅葉に幾重にも覆われた森では木々の葉が木漏れ日のもと、あるものは烈火のように鮮やかに、またあるものは金色混じった赤色に、濃淡さまざまな色合いに明るく輝きながら、そのパレットをひっくり返したかのような美しさで秋の活力を存分に発散している。

泰州の秋、それは一片の明るい黄だ。「秋の雰囲気がもっとも濃くなるころ、モクセイの花が咲き綻び、その香りは十里に漂う」という言葉の通り、秋風が泰州をそっと撫でるころ、モクセイたちがひっそりと花を開き始め、公園の並木道や街角を歩けば、いつも空気にほのかな甘いモクセイの香りが漂っている。その香りにはバラのような強烈さはないが、しかし、月明かりのように優しい。深く吸い込めば、身体中が秋独特の香しさと心地よさに満ちていく。

泰州の秋、それは一片のロマンチックなピンクだ。この季節は、雲か霞かのようなミューレンベルギア・カピラリスの花畑がロマンチックに咲き誇る。そのなかを歩けば、腰の高さほどのカラピリスに囲まれ、ふわふわの花が風に軽くゆれる。ぼんやりとして優しいピンクの色合いは心の琴線に触れる無数の羽のようで、何も考えずにシャッターを切ってもオートフィルターがかかったロマンチックな大作となる。

泰州の秋、それは一片の純白だ。各地の湿地公園では、見渡す限りのアシの花が秋風を迎えるようにして一面真っ白に咲き誇り、まるで雪か波のようだ。風が吹くと、サラサラというアシの音のなかに、時折澄んだ鳥の声が聞こえる。その瞬間、湿地の静寂と躍動感が完璧に溶け合い一体となって、「美しく穏やかな歳月」を描く自然の絵巻物となる。

「年々歳々秋相似たり、歳々年々景色同じからず」。この秋は泰州に足を運び、5つの色彩が飾る秋色のなか、あなただけの秋の宴に酔いしれてはいかがだろうか。