連雲港:山海だけにとどまらないサプライズな観光地

ある人は連雲港を「三亜のコストパフォーマンスに優れた代替地」だと言う。だが、一度でも訪れたことのある人はみな、その「食事・宿泊交通観光買い物娯楽」が持つ驚異的なコストパフォーマンスに驚かされる。また、連雲港を「マニアックなサプライズ・メーカー」と呼ぶ人もいる。海を見て、鳥を眺め、海水浴し、山に登り、海鮮を味わい、島巡りができるという豊富な体験が一体となったここでは、常に予想外の喜びに出会うことができるのだ。加えて360°の全面進化を果たした今年の「連雲港の夏」は、楽しみ方がアップグレードしている。この海辺の街はますます期待する価値ありだ。

海を見るというと、人々はまず三亜、煙台、威海を思い浮かべ、連雲港はたいてい見過ごされてしまう。だが、同程旅行のビッグデータには興味深い現象が隠れている。山東、上海、広東、浙江という、そもそもいずれも海を抱える4つの地区の観光客がかえって連雲港を偏愛しているのだ。その理由は、連雲港の最大の良さが決して伝統的な意味での「海」にあるわけではないことだ。たとえば、大沙湾や蘇馬湾にはヤシの木や白い砂浜といったオーソドックスなものはない。しかし、抱擁しあう山と海という独特の眺めがある。この「山海の風情」は、熱帯海洋性気候がもたらすレジャーや心地よさだけでなく、さらには刺激的で生き生きとした体感体験を秘めているのだ。かりに青い海と砂浜を「海を楽しむ」ことの入門レベルだとするなら、連雲港の海の楽しみ方はもはや次のレベルに達している。クルーズ船に乗ってロマンチックな夕暮れを追ったり、夕日を海面に移したりしてみよう。自らハンドルを握って島を一周し、海風に髪をなすがままにさせると心地よい。連島や秦山島の漁師と一緒にトング片手に潮干狩りに参加して引き潮後の潮だまりを踏みしめてみるのもいい。えっちらおっちらしながら小さなイボニシ、シャコ、イシガニを捕まえると、バケツ半分程度の獲物でも漁の楽しみは満杯だ。

多くの人々にとって連雲港の記憶と言えば、1986年版の『西遊記』からスタートしている。オープニングで六小齢童が石を破って飛び出してくるシーン、あの瞬間の背景こそがまさに連雲港・花果山だ。

中国の子どもたちの「最初のアイドル」孫悟空の「故郷」花果山では、神話の物語を具体的に見ることができる。活発ですばしっこい野生のサル、真に迫った石造、テレビドラマのシーンを再現したリアル版NPC、とても可愛らしい西遊記関連の文化クリエイティブ産品などなど……子どもたちはここでアイドルとの自由な交流を楽しめる。ガイドマップに沿って、沙僧石(沙悟浄)石、唐僧(三蔵法師)崖、水簾洞、定海神針などの点在するスポットを辿ると、斉天大聖(孫悟空)の気分になって西遊記の世界の不思議さや素晴らしさを没入体験することが可能だ。