南京、モクゲンジ咲き誇り金秋至る

十月の金陵の街では秋の雰囲気が少しずつその濃さを増し、モクゲンジが秋風に揺れて黄色く色づき、枝先にぶらさげた「提灯」で木全体を満たしている。モクゲンジの木が盛装へと華麗に衣替えするころ、ロマンチックな金秋の序幕が上がる。

愚園

秋風が金陵獅子林に足を踏み入れると、この歳月と詩意を受け継ぐ園林では、モクゲンジが超絶美麗な秋の絵巻物を描き出す。

陽光のもと綻ぶモクゲンジの花はその輝きを四方へと放っている。ぱらぱらと細かい小さな花はまるで夜空に散らばる無数の星のようで、金色の明るい色合いで咲く。その柔らかく丸みがある赤い果実は、まるでひとつひとつが精緻な提灯のようで、三々五々まとまって秋風のなか揺れ動き、ぶつかりあう。遠くから眺めると、木全体には多彩な色が美しく混じりあい、赤、黄、緑が折り重なって溶けあっている。互いに引き立てあう園林の古建築は、モクゲンジの下ではいっそうその古く素朴な優雅さを増して見える。

東水関

600年あまりの歴史ある東水関遺址の前では、モクゲンジが燦爛たる色彩で金秋の楽章を奏でている。

生き生きと明るく鮮やかな一抹の金色が、栄枯盛衰を経た古い明城壁をひっそりと這い登っていく。微風にゆれるその様子は、この厳かな風景に生気をもたらしている。

さあ、秦淮で秋の色彩を尋ねよう。その色彩は輝くモクゲンジの木のしたにある。秋のささやきに耳を傾け、秋にしかないあの優しさと美しさを感じよう。